【その肆:真の大同団結とは?】

2023.10.12

その他

※今回は「その壱〜その肆」のシリーズで、代表理事の古賀がfacebookで発信している内容をお届けしています。

〜以下、古賀のfacebookより〜
よく「リベラルは大きな目的の為に大同団結できるけど、保守は些細なことですぐにケンカするからダメだ!」と言われます。
私もその通りだと思いますし、私自身にも大いにその傾向があります(笑)

ただですね。ちょっと考えてみて欲しいんですよ。

所謂リベラルないしグローバリズムの向かう先ってのは、最終的には「権力」か「お金」であることがほとんどです。
一方で、保守や反グローバリズム側の動機は多くの場合、純粋な「愛国心」や「正義感」だったりします。

こういう”構造”の観点から見てみると、上記の「左や上に対しての右や下の傾向(小さなことでケンカをする、しない)」というのは、ある意味で必然なんですよね。
だからといってそれで良いと言うことでは無いのですが、まぁそういう”構造”です。
こういう動機や目的等まで含めた”構造”から見ても分かる通り、上(左)の側に下(右)のスパイが紛れ込むということはまず有り得ませんが、逆のパターンは山ほどあります。

要するに、グローバリズム(リベラル)の皮を被った反グローバリズム(保守)の勢力はまず存在しませんが、反グローバリズム(保守)の皮を被ったグローバリズム(リベラル)勢力は山ほどいるということです。

このことを踏まえると、特に私のような立場の人間としては「大きな目的は同じなんだから、少さな違いはグッと飲み込んでいろんな人たちと協力してやって行こうよ!」とはなかなか言いづらいんですよね、、、
その表に見えている「大きな目的」自体が、実は真逆を向いている可能性も高い訳で・・・

しかもそれ(実は別の目的があること)が分かっているのは本当にごく一握りの人間のみで、それ以外の多くのメンバーさん達は善意で動いていることが大半なので、余計にタチが悪い。
(これが私が良く言う「地獄への道は善意で舗装されている」という構造です)
真の大同団結とは、大目標として同じ方向を向いている者同士が細かい違いを飲み込んで連携して行くことであり、それっぽいことを言っているがそもそもの大目標が真逆である勢力と連携することでは決してありません。

迂闊にそのような人達と組んでしまうと、それは「団結」ではなく「懐柔」や「乗っ取り」となり、結果的に相手の思惑に加担してしまうことになってしまいます。(しかもほとんどの場合、相手側の方がいろんな意味での”力”が強い)
なので、(特に組織的に)連携をしていく相手は、本当に慎重に慎重に見極めなければなりません。

このような姿勢は、我々大経連が目指す「数の拡大」や「大調和社会の実現」とは一見矛盾するように見えるかもしれませんが、長い目で見ればこういう地道なことの積み上げでしか、大事を成すことはできないのではないかと考えております。
少なくとも現時点の私は。

我々やまと経営者連盟は「本質的な反グローバリズム」、すなわち「真の意味での大調和社会」を目指す方々と共に、一歩一歩前に進んで行ければと思っております。