パラダイム・シフト

2026.05.22

YM

(以下、古賀のfacebookより引用)

【第25回YM】
5/20(水)は第25回のやまと三橋塾(YM)でした。
今回のテーマは『パラダイム・シフト』ということで、いよいよグローバリズムが終焉に向かい、(結果的に)インフレ局面に入った日本が今後どうなって行くのか?について、データに基づきながら解説いただきました。
これまでのデフレ局面(総需要 < 供給能力)では、「需要≒金を持っているヤツ」であり、それこそが素晴らしいと持て囃されてきましたが、これからはその概念がひっくり返る。
いくらカネを持っていても、モノがなければそれを買うことはおろか、生活自体が成り立たなくなる。
これこそがパラダイム・シフトだと三橋さんは語ります。

ちょうど先ほど三橋さんのメルマガが届きまして、その内容がまさに前回のYMと重なっていたので、そちらから一部引用します。
〜引用ここから〜
グローバリズムというかグローバリゼーションが進んだ世界は、確かに物価が下がる。
「世界中の安いところから調達すればいい」
「世界中の安いところで生産すればいい」
「世界中から安い労働力を輸入すればいい」
モノ(&サービス)、資本、ヒトの国境を越えた移動を自由化していくと、競争が激化し、結果的にインフレ率は抑制されるのです。

ソ連崩壊後のアメリカを盟主とするグローバリズムにより、モノや供給能力よりも、需要の方が重要な時代になりました。需要の方が重要とは、要は「カネを持っている者が強い」ということを意味します。
グローバリズムは、覇権国が圧倒的な軍事力(海軍力)を用いて「自由交易」「自由航行」を保障することで成立します。自由航行が成立しなくなると、途端にグローバリズムは崩壊する。
結果的に、各国は「外国の供給能力」を喪失し、国家は崩壊に向かう。

〜中略〜
とはいえ、最終的に「需要に対し、モノが足りない」というインフレギャップの拡大は、どうにもならない。というか「カネ」では解決できない。
イランやカタールはもちろん、日本を「含む」世界の国々が同じく「カネよりもモノが重要」という現実を叩きつけられています。
〜引用ここまで〜

いよいよ、私もずっと申し上げてきた「経済の本質はマネーではなく、実体経済における財やサービスの供給能力である」ということが、身に染みて分かる時代に入りそうですね。
おそらく短期的には様々な痛みを伴うことと思いますが、長い目で見ればとても良いことだと思います。

ちなみに、国内における生産=支出=所得の合計をGDPと呼びますが(GDP三面等価の原則)、このGDPという指標には、残念ながら決定的な欠点がいくつかあります。
そのうちの一つは、「質を表すことができない」という点。
商品(財)に対してもそうですが、とりわけサービスに対してこの側面が強く現れます。
「経済成長」という現象についても、切り取り方次第でいろいろな解釈ができますよね。

他にも、スタグフレーションという言葉の真意やチャイナの現状、日本のエネルギー事情等についても、いろいろと詳しく聞かせていただきました。
中でも「安全保障は儲からない!」に関してはまさにその通りで、「安全保障と株主資本主義は両立しない」とは、三橋さんの素晴らしい名言です。
この辺りの認識を、一人でも多くの日本国民が共有しておくことがとても大切だなと改めて感じました。

後半の対談では、上記の「安全保障は儲からない」をはじめ、「果たして経済成長し続ける必要はあるのか?」等々、多岐に渡る議題について三橋さんと古賀で激論を交わしておりますので、興味のある方は是非とも大経連にお越しください。

最後には恒例のYouTubeも撮りましたが、今回のテーマは「イランとアメリカの歴史」です。
こちらもぜひ公開をお楽しみに!!