湾岸諸国はベネズエラ化するのか?
2026.03.21
YM
3/18(水)は第24回のやまと三橋塾(YM)でした。
今回のテーマは『湾岸諸国はベネズエラ化するのか?』ということでしたが、この話の肝は「経済の五要素のどれをどのくらい自国で賄えているのか?」という点です。
湾岸諸国は、この中の「労働(力)」を9割近く外国からの移民に依存していたそうですが、平時ならまだしも、有事にこれは致命的です。
国内が戦争状態になれば外国人労働者は自国に帰りますから、そうなるとそもそもの産業自体が成り立たなくなります。
このままの緊張状態が続くと、本当に湾岸諸国はベネズエラ化してしまう(ハイパーインフレ状態になる)かもしれませんね、、、
上記の「経済の五要素」と併せて「国民経済の五原則」のスライドの写真も貼っておきますが、我々は改めてこのことを肝に銘じておく必要がありますよね。
経済の本質は「マネー」ではなく、「実体経済における財やサービスの供給能力」です。
これらの話に加えて、この日は(後半の対談も含めて)チャイナの現状についての深掘りもたくさん聞かせてもらえました。
我々にはあまり情報が入って来ませんが、今のチャイナ経済は相当ヤバい状況にあるようです。
実はこの話、チャイナに工場を出されている別の経営者さんからも聞きました。
上海等の大都市に人がいないのだそうです。
三橋さん曰く、今のチャイナでは「本当の意味での市場原理主義が働いている」とのこと。
規制やセーフティーネットがない(形上はあっても機能しない)状況下で真の市場原理主義に突入してしまったチャイナでは、「日給数百円」とかいう状態もザラだとか。
これには「不動産バブルの崩壊」と「トランプ関税」による不動産、建築/建設、製造業への打撃がかなり大きいとのことでしたが、バブル崩壊以降の日本で30年かけて進んできたことが、チャイナでは2〜3年で起きてしまったのだそうです。
さらにここに「雇用」の問題が絡んできます。
チャイナでは毎年1200万人の新卒が労働市場に送り込まれて来ており、景気が良かった頃ならまだしも、今の状態でこれだけの雇用はどうやっても吸収できません。
実際にウーバーイーツの配達員のような「ギグワーカー」は、既に2億人にも達しているのだとか。
昨今のトレンドである「自動化」や「AI化」も、雇用を押し下げる方向に働きますしね。
そうするとまた賃金が下がって不景気に拍車がかかる、というスパイラルに突入しており、チャイナがここから抜け出せそうな気配は一向にありません。
唯一の手段を除いては、、、
内政においてここまで追い詰められた習近平が、国民のルサンチマンを外に向けつつ、強制的に「需要」を作り出す《最後の切り札》を切ってこないことを切に願います。
ちなみにこの「雇用」という観点に関しては、ベーシックインカムの話なんかと併せて後半の対談でもかなり深掘りしました。
これまでの三橋理論における「需給ギャップ」とはまた別の切り口として新たな理論が構築されそうな感じでしたので、今後の三橋さんの解説に期待ですね。
このような世界的な状況を横目に見つつ、三橋さんは「日本はSSR(Super Special Rare)だ!」と連呼していました(笑)
まぁ確かに大変な状況ではありますが、この時点で多くの国民が違和感に気づき始めたことはとても大きな一歩ですよね。
少なくともヨーロッパに比べればまだまだ手の打ちようはありますし、日本は人(労働者)が大切にされる社会になると思います。
いずれにせよ、我々はご機嫌に中今で進んで行きたいものですね。
(古賀のfacebookより)







