【その参:保守が超えるべき大きな壁】
2023.10.10
その他
※今回は「その壱〜その肆」のシリーズで、代表理事の古賀がfacebookで発信している内容をお届けしています。
〜以下、古賀のfacebookより〜
この投稿の前半2/3くらいは大経連HPの「代表挨拶」にも詳しく書いてあることなのですが、個人的にとても大切な考え方だと思っておりますので、ちょっと長くなりますがFBでも改めて。
(と言った成り行き上、前半2/3の内容はHP内の文章とほぼ重なります)
私は昭和の時代の田舎町に生まれ、学校の先生(日教組)とテレビや新聞の言うことを真に受けて育ってきましたので、20代後半までは「日本は先の大戦でアジア諸国に迷惑をかけたとても悪い国である」という《自虐史観》を信じて過ごしておりました。
これはあくまでも個人的な感覚ですが、未だにこの《自虐史観》の中を生きている日本人が7割くらいいらっしゃるのではないかと推察します。
27歳で前職に転職してからしばらく時が経ち、おかげさまでお金も時間もそれなりに自由になる環境に身を置くことができた影響か、30歳前後からそれまで無意識に停止していた思考が少しずつ動き出しました。
「果たして、我が国日本は本当にそんなに悪い国だったのだろうか?」
今だからこそ明確に分かりますが、自国の歴史を否定することは自身の両親や祖父母をはじめとした先祖を否定することに繋がり、それはすなわち自己を否定することに直結します。
(だからこそ、ここを狙われていた訳ですけどね)
その頃から私は、本当に様々な場面で多くの先生方からたくさんのことを学んで参りました。
まずは「保守」に目醒め、《自虐史観》から《GHQ史観》に転換しました。
すなわち「戦前の日本は決して”悪”ではなかったのだが、戦後に進駐してきたGHQ(およびその影響を色濃く受けた日教組や大手メディア)によって、大多数の日本国民が洗脳(左傾化)されてしまった」と考えるようになったのです。
しかしそれから程なく、当のGHQやその本体であるアメリカ自身、さらには当時の大日本帝国内部にすら、ソ連(共産党)が送り込んだコミンテルンのスパイが山ほど潜んでいたという事実を知ってからは、《GHQ史観》に替わって《コミンテルン史観》で世の中を観るようになります。
これは「先の大戦は世界中におけるコミンテルンの工作によって引き起こされたもので、その結果として日本国が粉々に破壊されてしまった」という考え方です。
しかしこの《コミンテルン史観》の黒幕であるソ連は1991年に崩壊したので、その時点で日本や世界は彼らの支配から解放されたハズ。
にも関わらず、東西冷戦終結後は急速に世界のグローバル化が進み、我が国日本の置かれた状況も良くなるどころかますます悪くなるばかり。
バブルが弾けて「失われた30年」が始まったのもこの頃です。
《コミンテルン史観》から観た最大のガンであるソ連共産党(共産党インターナショナル)はとっくの昔に実質的に解体したはずなのに、その後の日本は一向に良くならない。
「何かがおかしい。」当時の私は、そう感じながら日々を過ごしていました。
一方、バブル経済や東西冷戦構造が崩壊した平成以降は「とにかく稼いでいる人間が偉い」とか「金こそが全て」というような、それまで(特に戦前まで)の日本人が大切にしてきたものとは大きく異なる価値観が日本中を覆うようになっていました。
このような価値観や統治形態のことを”ウシハク”と呼び、逆に日本古来の価値観や統治形態のことを”シラス”と呼びます。
かく言う私も幼少期の貧乏コンプレックスの裏返しなのか、外資系のフルコミッションの世界に長く身を置く中で多くのお金を稼げるようになり、いつしか「お金」というモノにとても重きを置くようになっていました。
そんなつい数年前までの私は「稼いでいる自分は成功者なんだ!」といった偏った幻想を抱きつつ、反対側では「自己責任」の名の下に弱者を斬り捨てるという、まさにウシハクの価値観に染まった「今だけ金だけ自分だけ」の新自由主義者でした。
今考えると、本当に恥ずかしいことです。
話を戻します。
どこかで《コミンテルン史観》に疑問を抱きながらも、引き続き私は国内外の近現代史をはじめとした「世の中に対する学び」を深めて行きました。
そして、昨今世界を覆っている”グローバリズム”という問題に真摯に向き合って行く中で、徐々に浮かび上がってきたのが『国際金融資本』と呼ばれる得体の知れない勢力の存在でした。
私は『マネーの力で各国政府よりも上位に君臨する、国際金融資本家や一部のグローバリストたち』のことを、便宜上『天上人』と呼んでいます。
彼らは世間では『エスタブリッシュメント』や『DS(ディープステート)』と呼ばれたりもしていますが、多くの”常識的な日本人”から「そんなのは陰謀論だよw」と嘲笑されているこの天上人の周辺にこそ、この世の中の本当の問題が潜んでいるのではないか?と考えていた矢先に起きたのが、2020年のいわゆる「コロナ騒動」だったのです。
この「世界同時多発的に起きた奇妙な現象」と、それに対しての「各国政府の横並びの対応という異常事態」によって、いわゆる「コロナ騒動」は自然発生したパンデミックではなく、天上人たちが人為的に創り上げたプランデミックであったことが白日のもとに晒された結果として、それまで私が抱いていた「疑惑」は「確信」に変わりました。
これこそが《コミンテルン史観》に替わる《天上人史観》です。
《天上人史観》とは、平たく言えば「ごく一握りの天上人たちが、マネーの力で世界中を支配している」という考え方で、この観点からしっかりと史実を学んで世の中のことを冷静に見渡してみると、面白いようにほとんどの疑問が解けてきます。
と、ここまでのほとんどは大経連HPからの引用で書いてきたのですが、この【4段階の史観】と言う視点を持つことがとても大切だと私は考えています。
①自虐史観
②GHQ史観
③コミンテルン史観
④天上人史観
冒頭で「7割近くの方が未だに《自虐史観》なのでは?」と書きましたが、残りの3割の方々も、そのほとんどは③までで止まっているように私には見えます。
この②〜③のゾーンにおられる方々がまさに、国内でいわゆる”保守”と呼ばれている方々だと私は思っています。
《コミンテルン史観》と《天上人史観》の違いは、その名の通り「天上人(エスタブリッシュメント)の存在を肯定するか否か」です。
ここにこそ、本当に本当に大切な【保守が超えるべき大きな壁】があると私は考えているんですよね。
ただでさえ④は、いわゆる”陰謀論”と隣り合わせの世界線である上に、「なんとしてでも日本人を③から④へ行かせまいとする勢力」が国内外に多数存在していることも事実です。
そしてさらに厄介なのは、多くの保守言論人が”無意識的”に③から④に行かせないための防波堤の役割を果たしてしまっており、ここに確信犯はほんの一握りなんですよね、、、
そのような理由から、特に③から④への壁が分厚いなぁと今の私は感じています。
前回の「左右ではなく上下で見る」と言う話と今回の話を併せて読んでいただけると、また色々と見えてくるものがあるのではないかと思う次第です。
こうやって見てくると、④の史観の人達のことは、やはり「保守」ではなく「反グローバリズム」と呼ぶのが相応しい気がしますよね。